コンテンツへスキップ

laser · Comparison

xTool F1 vs Glowforge Aura 徹底比較 — どっちを選ぶ? (2026)

xTool F1 と Glowforge Aura はどっちを選ぶ? 家庭・小規模工房向けレーザー加工機の人気2モデルを出力方式・対応素材・加工面積・ソフト・排煙・サポート・コスパまで 16 項目超で比較。ハンドメイド販売や DIY 用途での選び方を整理します。

公開: 2026-04-18更新: 2026-04-30GAJEST 編集部

候補 A

xTool F1

¥178,000(JPY)

参考価格 (2026-04 時点、F1 ハイブリッド単体、時期により変動)

候補 B

Glowforge Aura

¥178,000(JPY)

参考価格 (2026-04 時点、本体のみ、時期により変動)

スペック比較表

スペックxTool F1Glowforge Aura
方式ガルバノミラー (検流計)ダイオード (固定ヘッド + 可動 XY)
レーザーIR 2W (1064nm) + ブルー 10/20W (455nm) のデュアルブルーダイオード 約 6W 級
加工面積115×115mm (A4 未満)304×292mm
加工厚さ最大ブルー 20W で 5mm 程度 (素材依存)5mm 程度 (素材依存)
最大速度4000 mm/s公称非公表 (ダイオード機として標準的)
対応素材 (ブルー)木材・アクリル・革・紙・布・ゴム・コーティング金属薄手の木材・紙・革・布・アクリル (薄)
対応素材 (IR)金属・メッキ・一部プラスチック (ABS/PVC など)
切断能力ブルー 20W で 3mm アクリル・5mm バスウッド目安3mm バスウッド / 3mm 薄アクリル目安
解像度0.00199mm ステップ450DPI 相当
接続USB / Wi-Fi / SD カード (オフライン)Wi-Fi (クラウド経由)
ソフトウェアxTool Creative Space (XCS, 無料)Glowforge Web App (一部機能 Premium)
排煙別売エンクロージャ + スモークパイプ推奨内蔵フィルタ (別売交換式) または外部ダクト
回転ローラー対応 (別売)非対応
本体寸法365×370×189mm618×521×210mm
本体重量約 4.6 kg約 16 kg
保証1 年保証 (本体)1 年保証 (米国基準、並行輸入時要確認)
電源AC 100-240VAC 100-240V

Pros / Cons

xTool F1

Pros

  • ガルバノミラー方式で最大 4000mm/s の超高速彫刻
  • IR (1064nm) + ダイオードブルー (455nm) のデュアルレーザー搭載
  • 金属 (IR) とアクリル・木材 (ブルー) を 1 台でカバーできる
  • A4 サイズ級の可搬型筐体で机の上に置ける
  • 回転ローラー対応でタンブラー・マグカップへの刻印が可能
  • プレビュー (赤色アライメントレーザー) で位置決めが直感的
  • 本体 4kg と軽量でイベント出張刻印サービスにも持ち出せる

Cons

  • 加工面積がライト級 (115×115mm)、家具サイズは切れない
  • IR 側の切断能力は薄い金属の焼き付けレベル、厚物切断は不可
  • 安全カバー (エンクロージャ) が別売で、排煙ダクトも別途要準備
  • xTool Creative Space (XCS) が必須で PC 連携前提
  • 初期セットアップで焦点合わせ・材料ライブラリの習熟が要る
  • 保護メガネを IR 用とブルー用で使い分ける必要がある

Glowforge Aura

Pros

  • 最大 304×292mm の加工面積で A4 級の作品が 1 発で切れる
  • エンクロージャ一体型で家庭環境でも排煙フィルタ運用可能
  • Glowforge 純正アプリ (Web) がブラウザ完結で UI が洗練されている
  • Proofgrade 素材との組み合わせで材料設定が完全自動
  • 家電的な外観で工房っぽさがなく居住空間に置ける
  • 本体カメラで位置プレビュー → ドラッグでレイアウト調整が直感的
  • 閉じた筐体ゆえ安全 (Class 1) で家族のいる空間でも運用しやすい

Cons

  • ダイオード (ブルー) 6W 相当で、厚物切断・金属刻印はできない
  • Premium サブスクリプション (有料) 前提の機能が多い
  • Proofgrade 以外の素材は出力設定を手動で追い込む必要がある
  • ガルバノ式ではないため速度は xTool F1 に遠く及ばない
  • 国内サポート窓口が限定的 (並行輸入ルートが主)
  • クラウド接続が前提でサーバ停止時は加工不可

出力方式の決定的な違い

xTool F1 は ガルバノミラー方式。鏡を動かしてレーザーを高速に振る構造で、速度は 4000mm/s という桁違いのレンジに到達する。同じ彫刻を F1 が 20 秒で終えるのに対し、一般的な CO2/ダイオード機は 2〜3 分かかる。量産ハンドメイド販売や、1 分 1 点の名入れサービスをやるなら F1 の速度は武器になる。

一方 Aura は 固定ヘッド + XY ステージ方式 のダイオード機。速度は落ちるが、加工面積が 304×292mm と F1 の 115×115mm の約 6.7 倍取れる。A4 サイズの木板を 1 発でカット → 組み立て、みたいな用途は Aura でないと成立しない。

つまり「速度 × 小さい」の F1 と「広さ × ダイオード標準」の Aura で、座標系が違う比較対象。両方欲しくなるユーザーは実際多い。**「速度勝負か、広さ勝負か」**で機械的に分岐する設計や。

対応素材の幅

F1 の最大の売りは IR + ブルーのデュアルレーザー。IR (1064nm) は金属にしっかり反応するので、ステンレスのマグ、真鍮のプレート、銀のアクセサリなどに彫刻できる。ブルー (455nm) は木材・アクリル・革・紙・布などの定番素材をこなす。これを 1 台で切り替えられるのは現時点で F1 の独壇場。

Aura はブルー単一で、金属刻印はできない。代わりに Proofgrade 素材 (Glowforge 純正) の設定済みライブラリが優秀で、材料名を選べば出力パラメータが自動入る。初心者が「とりあえず切れる」状態までの時間が圧倒的に短い。

厚物切断では両機とも限界があり、3〜5mm のバスウッド (薄手の木材) が実用レンジ。合板 9mm やアクリル 10mm を一発で切りたいなら CO2 機 (xTool P2、Glowforge Pro 等) のクラスに上がる必要がある。「家庭で使える限界の 1 つ手前」で両機の能力は揃っている。P2 や Aura を含む光源方式ごとの違いは XTool vs Glowforge 家庭用レーザー刻印機 完全比較 で全ラインナップを整理している。

ソフトウェアと学習コスト

F1 は xTool Creative Space (XCS) という PC アプリが必須。オフライン動作するので工房で Wi-Fi が弱くても回せるのがメリットだが、機能が多く UI の学習曲線は急。材料ライブラリの管理、フォーカス合わせ、回転ローラーの設定など、最初の 2〜3 時間は取説と睨めっこ覚悟。SVG/AI/JPG/PNG など主要フォーマット対応。

Aura は Glowforge Web App。ブラウザで完結する設計で、スマホからも触れる。素材選択が「木材 → 薄手の楓材 → 厚さ 3mm」の手順で決まる UX は家電に近い感覚で、初めてのレーザーでも迷いにくい。反面、クラウド接続前提で、Glowforge のサーバが止まれば加工も止まる。

量産・業務で使うなら XCS のローカル動作が安心。ホビー・ギフト用途で週末だけ使うなら Aura のクラウド UX が心地よい。両機とも Inkscape / Adobe Illustrator からの SVG エクスポートを受け付けるので、デザイン作業のフローはほぼ共通。

排煙・設置・安全

レーザー加工機の最大の現実問題は排煙。木材を焼くと煤と匂いが室内に充満するため、屋外ダクトかフィルタが事実上必須になる。

Aura は排煙フィルタを本体に組み込めるオプションがあり、賃貸マンションでも運用しやすい。交換フィルタのコスト (1 個約 10,000-15,000 円、使用頻度により 3-6 ヶ月持つ) はかかるが「窓の横に置いて短いダクトを外に出す」程度で完結できる。

F1 は卓上機ゆえエンクロージャ (別売、約 30,000-50,000 円) + スモークパイプの組み合わせで窓外排気にするのが定番。金属加工時は煙は少ないが、木材加工時は Aura ほど手軽ではない。エンクロージャ込みで +3〜5 万円の予算は想定しておいたほうが良い

安全面ではどちらも Class 1 (エンクロージャ装着時) で、保護メガネの使い分け (IR / ブルー別) は F1 のほうが厳格に要求される。Aura は完全密閉でフタを開けるとレーザーが停止する設計、F1 は手動エンクロージャゆえ運用責任が大きい。

速度・量産性の実測差

F1 のガルバノ方式は「100×100mm の名入れ刻印」を 20 秒以内で完了する。1 時間で 100-150 個処理可能で、イベント出張刻印サービスやハンドメイド販売の量産ラインで明確な強み。Etsy・minne で小物系を月 100 点超売る作家ならコスト回収が早い。

Aura は同じ 100×100mm の彫刻に 2-3 分かかる。1 時間で 20-25 個。週末ホビー作家・贈答品制作には十分だが、量産は別の話。A4 サイズの大物 1 点を 30 分で仕上げる用途なら Aura のほうが効率的で、F1 だとそもそも 115mm を超えるサイズを継ぎ目なく加工できない。

速度差は「単価 vs サイズ」でビジネスモデルが分かれる。小物量産 → F1、大物 1 点もの → Aura、と整理するとブレない。

コスト・サポート・国内入手性

本体価格は両機とも 17 万円台で並ぶが、追加投資で差が出る。F1 はエンクロージャ・回転ローラー・スモークパイプ・追加保護メガネ ( IR / ブルー別) で +5-7 万円。Aura はフィルタ消耗品・Premium サブスク (年 1 万円程度) で年間ランニングが乗る。

国内サポートは xTool が圧倒的に厚い。日本語公式サイト・国内総代理店・YouTube 講習など、初心者向けの導線が整備されている。Glowforge Aura は北米メーカーで、並行輸入ルートが主。トラブル時の対応が英語ベース、修理の往復送料が高額になりがちで、国内サポートを重視するなら xTool 一択

中古市場は xTool F1 が個体数多く流動性あり、Glowforge Aura は国内中古がほぼ出回らない。売却前提で買うなら xTool長期保有・1 台で完結するなら Glowforge という見方もできる。

ハンドメイド販売・副業視点

Etsy・minne・BASE などでハンドメイド販売を視野に入れるなら、初期投資の回収速度で機種を選ぶのが現実的。xTool F1 は単価 1,500-3,000 円の小物 (キーホルダー・ペット ID タグ・指輪) を量産する戦略に向き、月 50-100 個売れれば本体代を 6 ヶ月程度で回収できる計算。

Glowforge Aura は単価 5,000-15,000 円の中物 (フォトフレーム・カッティングボード・ウェルカムボード) 向き。1 点制作に 30 分かかるが、利益単価が高く、月 20-30 点の販売でも回収可能。「量で稼ぐか、付加価値で稼ぐか」の戦略が機種を決める

両機とも商用利用は問題なく、Glowforge の Premium プランには商用デザイン素材集が含まれる。xTool は素材を外部から SVG で持ち込む前提で、デザイン能力 (Inkscape / Illustrator) があるユーザーに有利。

結論:こう選べ

金属刻印をやりたい、速度最優先、タンブラー/リング/ペット ID タグなど小物量産で稼ぎたい、出張刻印サービスをやりたい → xTool F1。IR レーザーと 4000mm/s は他に代えがない。小スペースで回せる点も副業向けで、国内サポートも厚い。

A4 サイズの木工作品、子供のクラフト、マンションで静かに運用したい、ウェルカムボードや大型ギフト品を作りたい → Glowforge Aura。加工面積と排煙フィルタの組み合わせは家庭内設置の現実解。UI のやさしさも初心者に刺さる。

どちらも万能ではない。厚物切断が本命なら両機とも力不足で、CO2 機 (xTool P2、Glowforge Pro、Ortur LM3 Pro など) のクラスに上げる必要がある。「まず入口としてどっちか」という視点なら、作りたい物のサイズ感 (115mm 以下 vs A4) で機械的に決まる、が結論。素材の幅 (金属可否) も同等の判断軸。P2 など上位の CO2 機まで含めて選びたいなら XTool vs Glowforge レーザー刻印機 完全比較、刃物で削る加工と迷うなら デスクトップ CNC 切削機 比較 も参考になる。

用途別の推奨

カジュアル / 初心者向け

Glowforge Aura

パワーユーザー / 上級者向け

xTool F1

よくある質問

xTool F1 の IR で分厚いステンレスは切れる?

切れへんで。IR 2W は刻印・焼き付け・酸化皮膜色付け用途で、切断用途ではない。1mm のステンレス板でも切断は難しいと思っておくのが安全や。**金属切断**が本命なら CO2 + 補助エアの上位機種か、ファイバーレーザー (xTool F1 Ultra など) が必要。

Glowforge Aura は Premium サブスク必須?

基本加工は無料プランでも動く。ただしデザイン素材ライブラリ・高度なトレース機能・優先サポートは Premium 側。長く使うならサブスク込みで予算を組むのが現実的や。**年 1 万円程度のランニング**を許容できるかが分岐点。

消防法や条例的に自宅で大丈夫?

家庭用レーザー機として両機とも設計されているが、自治体によって可燃物保管・換気要件が違う。マンション規約で「火気 NG」の場合は即アウトになるので、購入前に管理規約と消防窓口は確認すべき。**居住空間で動かす前提**ならどちらも適合するが、賃貸契約で工房用途を禁じる物件もあるので確認は必須。

子どもに使わせても安全?

Class 1 運用 (カバー閉鎖) 状態なら保護メガネなしで見守れるが、メンテで開ける・フォーカス合わせで覗き込む場面があるので、小学校低学年以下は親同伴必須。**Aura は完全密閉設計**で開閉時に自動停止するため、子どもが触る環境では Aura のほうが事故リスクが低い。

賃貸マンションで使える?

排煙対策が前提条件。Aura はフィルタ運用でドアダクトを必要としない構成が組めるが、フィルタコストが乗る。F1 はエンクロージャ + 短いダクトで窓外排気が定番で、窓に直近の作業スペースが要る。**マンションは Aura、戸建てなら F1** が無難な振り分け。

回転彫刻 (タンブラー / カップ) はどっち?

F1 は **回転ローラー (RA2 Pro)** に対応しており、タンブラー・カップ・ペットボトル・指輪サイズの円筒物への彫刻が可能。Aura は回転彫刻非対応で、平面のみの加工。**ペット ID タグやノベルティ刻印**で副業を視野に入れるなら F1 一択。

ファイバーレーザー (金属用) との違いは?

F1 の IR (2W) は金属表面の酸化皮膜色付け・刻印が主用途で、切断はできない。本格的な金属加工をやるなら別途ファイバー機 (xTool F1 Ultra 30W ファイバー版、Glowforge にはなし) が必要。**ハンドメイド範囲の金属刻印**なら F1 で十分、業務用切断なら別カテゴリ。

アクリルの色 (透明 / 白 / 着色) で切れ味は変わる?

ダイオードレーザー (両機の青色レーザー) は **透明アクリルが切れない** (青光が透過してしまう)。白・色付き (黒、青、赤) アクリルなら切断・彫刻可能。CO2 機なら透明アクリルも切れる。アクリル工作を主目的にするなら CO2 機を選ぶのが王道で、両機とも「アクリルは色付き限定」と覚えておく。

電気代・ランニングコストの目安は?

両機とも消費電力は 60-100W 程度で、家庭用 100V コンセントで動く。1 時間使って電気代 2-3 円。**ランニングコストの本命**はフィルタ (Aura、約 1 万円 / 数ヶ月) と素材費 (バスウッドシート 1 枚 200-500 円、Proofgrade なら 1,000 円超)。月 10 時間使う想定なら本体電気代より素材代が桁違いに大きい。